赤のマスが危険ゾーン
世の中には勝敗を競うボードゲームがたくさんあります。そのすべてに勝負を決めてしまうような悪い手が存在し、一度踏み入れてしまうと取り返しがつかない状況になることが少なくありません。
もちろんリバーシにもそれはあります。今回はリバーシの危険地帯と銘打ってそんな悪手を紹介します。
誰に言わせてもリバーシの危険地帯といえばここと答えると思います。四隅から斜めに1マス移動した、端に面していないマス。ではそれはなぜか。
リバーシで最も重要なマスは四隅です。返されることがないのはもちろんのこと、そこから順に端を埋めていけば、つながったところはすべて返されることがありません。絶対に返されないエリアを拡大していくためには四隅の存在は不可欠です。
その四隅に直結するのがそこから斜めに1マス移動した、端に面していないマス。ここに自分の色の石が入ってしまうことで相手はいつでも四隅を取ることができるわけです。
先程説明した最も危険なマス。ここに自分の色の石が入ると相手はいつでも四隅を取ることができると説明しましたが、状況によっては相手が挟むことができず、すぐに取れない場合があります。
それでもこのマスが最も危険であることに変わりはありません。初心者に多いのが、「相手が置けないから大丈夫」という意見。確かにそのときは置けないかもしれませんが、最終盤でもない限り必ず数手以内に置ける状況を作られてしまいます。
そしてそのような意見を言う人ほど万が一取られた場合のことを考えていません。結局四隅を取られてしまうハンディキャップを返せずジリ貧になり、大差で負けてしまうことがほとんどです。
やはり明確な意図を持ってその危険なマスに置くのならともかくとして、初心者がその場しのぎでその危険なマスに置いてしまうのは避けた方が無難だといえます。
リバーシの危険地帯について理解していただけたでしょうか?危険地帯を認識することはただ自分が気をつける意味でももちろん有用ですが、勝つために相手をそこに誘導することにおいても意味を持ちます。
リバーシは置くゲームではなく、置かせるゲーム。その意識を強く持つことでさらなる上達が見込めると思います。
結木千尋
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