リバーシの先手と後手

リバーシで先手のメリットは?

リバーシはいかに相手の置ける場所を減らし、置きたくない場所に置かせていくかが肝になるボードゲーム。上級者相手だと一度主導権を失えば取り戻すのは簡単なことではありません。

 

先手のメリットは文字通り先手で打てること。自分主導で盤面を作っていけることは先手有利といえる大きなメリットです。

 

なぜ自分主導で盤面を作れるのか

そこでどのようにして主導権を握っていくか考えてみましょう。序盤、中盤、終盤で分けて考えたときに主導権を握れるかどうかは序盤にかかっているといえます。

 

リバーシは全く同じ個数、全く同じ状況から対局がスタートします。そして戦局が動き出すのは先手が一手目を打った瞬間から。

 

後手は一手目で五分五分の状況から先手側に寄った戦局を踏まえて自分の手を打つことになります。先手が最善手を打ち続ければ、後手は戦局のバランスを保つために手を打つことになるのです。

 

先手が戦局を押す、後手が戦局を五分に戻す。この状況は先手が主導で盤面をつくっていけるということ。先攻であるがゆえ、先手は自分主導で盤面をつくっていけるのです。

 

先手有利は悪手によって泡と消える

先手有利なのは五分五分からスタートした一手目に手を打てることだと書いてきました。上級者と対局するとわかるのですが、上級者ほど最善手を逃さないため、先手のメリットが大きいといえます。

 

しかし、全ての人が最善手を逃すことなく対局を終えるのは不可能です。悪手を打ったときには戦局を押されることもあるでしょう。

 

いくら先手であっても戦局が押されてしまうと後手との立場は逆転します。先手が押された戦局を戻すのに必死になり、後手は戦局を押し、自分主導で盤面を作る。一度悪手を打ってしまい、戦局が傾くと先手有利は泡と消えてしまうのです。

 

リバーシにおいて先手有利な点は少なからずあります。しかし前提には最善手を打ち続けることがあり、それができなければ相手次第になってしまうことは否めません。

 

先手後手の有利不利よりも戦局の理解や最善手を突き詰めるほうが有意義かもしれませんね。

 

無料のオセロ・リバーシゲームはこちら

リバーシで後手のメリットは?

リバーシは8×8の64マスの中で自分の色の石が多い方が勝つゲーム。最初に4つ置いたところからスタートするので、途中置けなくなることがなければお互いに30手ずつ打ち合います。

 

後手のメリットは当たり前ですが後から置けること。相手が置いたことを踏まえて自分の手を考えられることが大きなメリットです。

 

後手有利を考える上で大切なこと

リバーシは隅が重要なボードゲームです。それはここを読んでくれている人の大部分が理解しているでしょう。当然勝敗を左右するほど重要な隅は自分が取りたいですし、相手には取らせたくないはず。

 

ではどうすれば相手に隅を取られる危険性を排除できるでしょう?

 

簡単なところでは隅に隣接しているマスを取らないことがあります。隅とそれに隣接するマスは1箇所につき4マス。この4マス以外のところから取っていけば相手が隅に入るのを最大限遅らせることが可能です。

 

しかし4箇所×4マス以外の部分がすべて埋まってしまうともうそれ以上は遅らせることができません。

 

さてここで想像してください。いま説明した残り4箇所×4マスの場面。お互いに打てなくなる状況がなくこの局面にたどり着いた場合、先に打つのは先手か後手どちらでしょう?

 

そう、残った16マスにも先手から打つことになります。後手は後から打つことができ、ここに後から置けることが大きなメリットである理由が隠されています。

 

残ったマスには後から置けるほうが有利

わかりやすくするために残った16マスのうち、左上の4マスだけを取り上げて書きます。

 

この4マスには上にも書いたとおり、先手から打っていくことになります。そうすると、どちらかが打てない状況にならなければ、先手→後手→先手→後手の順で4マスを埋めることになり、このブロックにおける返し合いは後手が最後に返して終わります。

 

後手が最後に返して終わるわけですから、このブロックの周囲は後手の色の石が増えることになります。

 

左下、右上、右下の4マスでも同じように返し合ったとすると、後手がいかに有利であるかが見えてくると思います。後半の攻防において後から置けることはとても有利なのです。

 

リバーシは後手有利か?をテーマに後手のメリットについて書いてきました。終盤まで辛抱できれば最後は巻き返しやすい後手。

 

全体を通してどちらが有利とはいえないですが、特定の状況においては確実に有利な方が存在します。どちらを取るかはあなた次第。得意な方を磨くもよし、苦手な方を磨くもよし。たまには普段と逆側をやってみるのも上達には近道なのかもしれませんよ。